【アプローチトーン知ってると、ギターソロとかすごく恰好良くなる】
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最終更新日:2016/06/11
音楽のテク
こないだ書いた記事について「アプローチトーン」ってなに?と問い合わせがあったので説明します。その為に整理しないといけないことがあって…
◆その曲には使っちゃいけない音がある
楽器を演奏中にこの音とこの音を同時にならしたら不協和音みたいになってすごく気持ち悪いよと、という組み合わせがあります。専門用語ではアボイド・ノート(回避音)というのですが、こちらは作曲中にコード進行とメロディの組み合わせを決める際にとても重要なことなのです。例えば下記のようなものです。
(例)キーがCの曲で下のようなコード進行があったとする
・F→G→C
┗Gが鳴っている時はド(アボイド・ノート)を弾いてはいけない
┗Cが鳴っている時はファ(アボイド・ノート)を弾いてはいけない
◆ソロメロディが平凡な印象になって悩む事に…
アボイド・ノートを弾かないようにと意識すると確かに完成した曲は聞きやすいものになるのですが、規制がある分自由度が低いものとなります。そのうえでソロを弾くと、パンチのないカッコいいかわかんないメロディになりがちです。そこで上記を解決できる方法はないか?と探したときに出てくるのが「アプローチ・トーン」を使うという考えです。
◆アボイド・ノートが鳴っても、直後に上下半音か全音移動したらOK
※ただしメロディの移動先がアボイドノートでない事
簡単にいうと上記条件がクリアされたらその音はアプローチ・トーンと考えることができるので、アボイド・ノートであっても使用することができるようになります。つまり例の件を引っ張り出すと・・・
(例)キーがCの曲で下のようなコード進行があったとする
・F→G→C
┗Gが鳴っている時はド(アボイド・ノート)を弾いてはいけない
┗Cが鳴っている時はファ(アボイド・ノート)を弾いてはいけない
これが、
・F→G→C
┗Gが鳴っている時はド(アボイド・ノート)を弾いてはいけないが、ドの後にレかシを弾く場合はOK
┗Cが鳴っている時はファ(アボイド・ノート)を弾いてはいけないが、ファの後にミかソを弾く場合はOK
※ただしいくらアプローチ・トーンになるからと言って、アボイド・ノートを長い間鳴らし続けると関係なく気持ち悪いのでNG
と、なります。
◆ソロでアプローチ・トーンを使うと考えたらカッコいい
アプローチ・トーンって上下半音でもいいって書いたじゃないですか。これってすごくて、キーがCの曲は普通だと白鍵以外の黒鍵を弾いちゃうとすごく気持ち悪くなるんですが、アプローチ・トーンとして使うならOKになるんです。(というか違和感がカッコいい感じになる)
例えば
・F→G→C
┗Fが鳴っている時にラ♭を弾いてはいけないが、例えばファを引いた後に、ラ♭→ラ(またはソ)と弾く場合はOK
以上です。よかったら取り入れてみてください!
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